圧倒的な強者の物語
ダークファンタジー小説。
丸山くがねの「オーバーロード」
今回は13巻の紹介です。
前回の感想やあらすじなどはここに書いてあります。
【小説】オーバーロード 12巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
☑ 本記事の内容
- オーバーロードのことがわかる
- オーバーロード13巻の感想とネタバレ
まずはオーバーロードの解説をしていきます。
知っているよという方は以下のボタンから飛んでください。
オーバーロードをわかりやすく解説!
オーバーロードとは、丸山くがねによって書かれたダークファンタジーです。
最初は小説投稿サイトにて連載を開始。それから小説家になろうというサイトを経て、KADOKAWAから書籍が出版されるようになったライトノベル小説です。
このライトノベルがすごい2017年版で、単行本・ノベルズ部門で第1位を獲得しています。
この作品をざっくりいうとRPGなどに登場する魔王的なキャラが、異世界に飛んで暴れるお話です。
なので、圧倒的な強さと残虐な行為が見どころと言えます。
まさにダークファンタジーという括りがうってつけの小説です。
オーバーロードのあらすじ
その日、長らく続いたVRMMORPG「ユグドラシル」のサービス終了に伴いプレイヤーの1人であるモモンガは、かつて栄光を誇ったギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地で郷愁を胸に、一人だけでゲームの終わりを迎えようとしていた。
サービス終了までのカウントダウンが始まる中、モモンガは目を閉じて仲間達との思い出を回想しながらユグドラシルの終了を待っていたが、終了時刻を迎えても強制ログアウトは起こらず、NPC達は意思を持って動き出し、自身もゲームの中の(自分が作った)キャラクターとなってしまったことに気付く。
モモンガはかつてのギルドの栄光を再び手にするべく、アインズと名を改め、ナザリック地下大墳墓の勢力を率いて暗躍し始めるのであった。
ナザリックが転移した異世界、不思議とかつてのユグドラシルと似通った部分を発見したアインズは自分達の持つ力がこの世界の常識と比較してあまりにも強大であることに気付きながらも万に一つの可能性を潰すべく慎重な姿勢を崩さない。まだ見ぬ強者、知らない技術、何よりその裏に見え隠れするプレイヤーの痕跡に。
引用:オーバーロード wikipedia
オーバーロードはアニメ化もされている
オーバーロードはアニメ化されています。
第3期まで放送されている人気アニメです。
アニメはキャラクターに動きと声が吹き込まれているので、小説と違った魅力があります。
小説よりも観やすいのが特徴です。
でも分厚い小説なので当然省かれている場面も多数あります。
U-NEXTで観ることが可能です。
無料視聴期間があるので、活用してみてはいかがでしょうか。
【アニメ】オーバーロードとは?あらすじや視聴方法を紹介。【無料で観れる方法も】
オーバーロード13巻「聖王国の聖騎士(下)について
作者: 丸山くがね
イラスト: so-bin
初版発行: 2018/4/27
発行: KADOKAWA
前回のオーバーロード12巻「聖王国の聖騎士(上)のあらすじ
簡単なあらすじです。
悪逆無道の魔皇ヤルダバオトが聖王国を襲撃。
次々と倒れていく聖王国の精鋭たち。
国の崩壊の危機に救いを求めたのが、リ・エスティーゼ王国であった。
しかし、王国では帝国との戦争の影響やヤオダバオトとの死闘によって多くの民を失い、
良い反応がもらえなかった。
そこで、次に協力を要請したのが、アインズ・ウール・ゴウン魔導王。
当初は漆黒の英雄を求めていたが、彼を向かわせることが出来ないと、
アインズ本人が魔皇ヤルダバオトの討伐のために聖王国に向かうこととなる。
そして、アインズが加わった聖王国の軍団は、捕虜収容所を襲うのであった。
【小説】オーバーロード 12巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
オーバーロード13巻「聖王国の聖騎士(下)のあらすじ
アインズ・ウール・ゴウン死す。
四万の亜人連合の軍勢に包囲された聖王国。
聖王国最強の聖騎士レメディオスの指揮のもと、防衛作戦が実行されるも疲弊した人間軍は亜人の蹂躙を止められない。
王としての約束を果たすため、
魔導王アインズは魔皇ヤルダバオトとその配下メイド悪魔にたった一人で立ち向かう。
そして――
紅蓮の炎につつまれた聖王国は救済されるのか――正義に導かれる13巻。
オーバーロード13巻「聖王国の聖騎士(下)の主な登場人物
・デミウルゴス
ナザリック第七階層の階層守護者にして、人間を陥れ破滅に追いやる事を悦びとする悪魔。ナザリック最高峰の頭脳の持ち主でもある。そのためアインズはデミウルゴスが何を考えているかわかっていない。このことを悟られないように振る舞っているが、その行動が逆にアインズが知将だと信じる行動になっている。
アインスへの忠誠心はナザリックの中ではトップのほうに位置している。
また、仮面を被った大悪魔ヤルダバオトになって様々な暗躍もおこなっている。今回は聖王国がこの暗躍のターゲットとなる。
・レメディオス・カストディオ
聖王国最強の聖騎士。聖王国の民や平和を愛する騎士であるが、自国の幸せになるならどんな行為をしてもそれが正義だと信じてやまない堅物。空気の読めない発言や行動をすることも。自国を救う魔導王であってもアンデッドであるため、利用して使い潰し、ヤルダバオトと共倒れになっても構わないと考えている。
・ネイア・バラハ
目つきが悪く目の下にはクマがある少女。聖王国使節団の従者としてアインズと出会う。ヤルダバオト襲来後は感情の制御ができなくなったレメディオスから八つ当たりの対象となってしまう。そのことがアインズとの比較となって、聖王国に見切りをつけることとなる。そして、アインズへの忠誠心が高くなっていくのである。
オーバーロード13巻「聖王国の聖騎士(下)の見どころ
・暗躍するデミウルゴス
今回は6巻以上にデミウルゴスが暗躍してきます。今回の巻を読めば、彼の知略の深さに唖然とすること間違いなしです。
・アインズの心の中
オーバーロードの見どころの一つは、アインズの心の中です。今回はデミウルゴスの計画を壊してしまったと感じたアインズが、無理やり軌道修正をします。しかし、それがかえってアインズへの株が上がることとなってしまいます。
・ネイアとレメディオスの扱いの違い
この物語を通してネイアとレメディオス、2人の扱いが変わっていきます。この違いに注目して読んでみて下さい。
オーバーロード13巻「聖王国の聖騎士(下)の評価
個人的には5段階評価で5です。
いつもながら読み応え十分な作品でした。
特にナザリックやデミウルゴスの知略は、驚きと驚愕があり、楽しかったです。
でも、もうちょっと戦闘シーンが緊迫していればなと感じてしまいました。
アインズがピンチになる相手もあまりいないので、仕方ないですけどね。
それでも物語の内容は、色々な展開があって面白かったです。
そこを考えて5です。
オーバーロード13巻「聖王国の聖騎士(下)の感想とネタバレ
ここからはネタバレも含まれます。
今回は聖王国編の後半パート、物語の完結編でした。
前半では突如現れたヤルダバオトが、聖王国を蹂躙します。
それによって聖王国は崩壊の危機を迎えました。
彼らを救うために動いたのがアインズです。
そんなアインズは今回、茶番によって英雄のような活躍をします。
それが読んでいて、面白かったです。
また、登場人物の変わりようも読んでいて面白かったポイントでした。
特にネイアとレメディオス。
ネイアは前回の最後に死亡フラグが経ちました。
なので、あっさり死亡します。
それを復活させたのがアインズです。
復活させてもらったことやアインズの王としての振る舞いから心酔していきます。
そして、役職も変わったことで、アインズを信仰する勢力のリーダーになっていきました。
その役職は扇動や洗脳で信徒を増やすことが出来るもので、聖王国の攻略には彼女が必須なると思います。
少し立場は違いますが、魔導国建国の際のモモンのような存在です。
一方でレメディオスはどんどん立場を悪くしていきます。
数々の行動や言動がそうした原因を引き起こしました。
そして、ネイアからケラルトが死んだことを教えられたレメディオスは発狂寸前にまでなります。
心の支えだったケラルトが死んだことでレメディオスは、暗い瞳に憎悪を湛えた別人になってしまいました。
聖騎士としての対面が保てないということから、最終的には騎士団の団長を解任されて別部署に配属されることになってしまいます。
ネイアとレメディオスの立場が逆転したうような感じです。
この2人に影響を及ぼしたのは間違いなくアインズです。
そんなアインズは聖王国の乱戦の中で訓練を実施します。
内容はアインズが死んだことを想定したときの対応に備えてのものでした。
この訓練の一環としてアインズは死亡します。
この死亡するという茶番を信じた人々と信じなかった人々がいて、聖王国でも真っ二つでした。
でも茶番なのでちゃんと戻ってきます。
そのタイミングが良かったことで、ネイアのようなアインズを崇拝する人々が増えていきます。
この戻り方がカッコ良かったです。
そして戻ってきたアインズは全てを終わらせます。
聖王国からしたら、国の存亡をかけた決戦のはずが、戦闘訓練になってしまったわけですから本当に同情します。
信じなかったと言えば、ジルクニフもリユロもアインズの死を全く信じていませんでした。
あの2人はアインズのことを知っているので当然と言えば当然ですけどね。
この共通認識から2人は仲良くなっていきました。
その光景がなんというか微笑ましい感じです。
逆に信じて暴走しそうな愚か者もいました。
アインズが死んだからアルべドと結婚すれば、魔導国を乗っ取ることが出来ると考えるほどの愚か者です。
この愚か者を制御する役割となってしまったのが、八本指のヒルマです。
頭を抱えるほど悩みます。
この人物が魔導国による王国制圧の最終段階でどのような目に遭うのか、本当に楽しみです。
上下で構成された聖王国編。
物語は長かったのにあっという間という感じでした。
聖王国はデミウルゴスに目を付けられた時点で、どうなるかは決まったようなものでしたが、それにしても同情したくなるほど扱いがひどい。
国を滅ぼすことは、ナザリックではいつでも出来るということなのでしょう。
まさか訓練の場にするとは・・・。
今回は戦闘も楽しめますが、裏でおこなわれていた知略が面白かったです。
なので、そこを最大の見どころにしたいと思います。
アインズの活躍やネイアによって聖王国は、今後属国への道を歩んでいくことになるはずです。
でも、ジルクニフやリザードマンを見ていたら、それが幸せなのかもしれません。
聖王国編、もし気になったら読んでみて下さい。
次の14巻はここから読めます。
【小説】オーバーロード 14巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
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