ネット犯罪を扱ったミステリーです。
今回は志駕 晃(しが あきら)さんの
「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」
を紹介したいと思います。
☑ 本記事の内容
- 「マホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」について
- 「マホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」の感想
前回は身近な恐怖でした。
今回は職業柄、恋人が巻き込まれてしまった貰い事故のような内容です。
でも、前回同様、巧妙なサイバー攻撃が楽しめます。
サスペンスが好きな人はオススメです。
前作の感想は以下に書いています。
【小説】スマホを落としただけなのにを読んで【あらすじやネタバレありの感想】
スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」は、『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ」より2018年11月6日に刊行されました。
話題を呼んだことで映画化もされています。
作者紹介
志駕 晃(しが あきら)
志駕 晃(しが あきら)は勅使川原 昭(てしがわら あきら)さんの小説家としてのペンネームです。
勅使川原 昭(てしがわら あきら)さんは元ラジオディレクター、プロデューサー、小説家、漫画家、ニッポン放送プロジェクト専務取締役と多彩な顔を持っています。
あらすじ
神奈川県警生活安全サイバー犯罪対策課の桐野良一は、あるPCの中から、死体で見つかった女の情報を探っていた。
そのPCは、世間を震撼させた「丹沢山中連続殺人事件」の犯人のものだった。犯人は、桐野にある取引を持ちかける――。
いっぽう、巨額の仮想通貨流出事件が発生。
セキュリティ会社で桐野の恋人・美乃里のもとに、ハッカーらしき男からコンタクトがあり……。
「スマホを落としただけなのに」続編!
映画化されている
「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」は映画化もされています。
主演は白石麻衣さんです。
Amazon限定バージョンもあります。
見どころ
・殺人鬼のその後
前作の犯人のその後がわかります。そして、今回の犯罪もその犯人ではと疑いますが、誤解であることがわかり、共闘します。
漫画にあるような展開ですが、それがこのお話の見どころです。
・ネット犯罪の恐怖
今回もネットの恐怖が描かれています。特にお店のフリーWi-Fiが偽物で、データを盗まれてしまうということは起こりえます。
この小説を通してそういった知識を再確認できるはずです。
スマホを落としただけなのにの感想
この感想はネタバレも含まれています。
前回に引き続き今回もネット犯罪がモチーフになっていました。
でも、違うのが前回は個人を追い詰める形でしたが、今回はもっと幅広いものになっています。
殺人事件とビットコインが関わってきます。
殺人事件を追っていたら、ビットコインを奪ったハッカーと繋がっていくという展開でした。
ビットコインと言えば現実でも盗まれた事件があったので、身近に感じるはずです。
今回は主人公が変わります。
セキュリティ会社から神奈川県警に転職し、サイバー犯罪対策課に配属された桐野です。
なので、続編であって心機一転という内容になっています。
そんな彼は殺人犯とその事件と関わったことで、とんでもないハッカーに自分や恋人が狙われてしまいます。
そのやり方が怖いです。改めてセキュリティに関してはしっかりしないとと思います。
そのハッカーが今回の犯人です。
でも、その正体は最後までわかりません。
正直怪しい人は1人しかいなかったので、わかる人にはわかると思います。
でも、最後に語られたある出来事は予想ができないはずです。
そこのえっ?!となる展開は見どころの一つだと思います。
それはこの犯人とは別の人の秘密なんですけどね。
もう何がなんだか・・・。
一見、一つのことを追っているようで、蓋を開けてみたら複雑だった。
今回の小説はこんな内容になっています。
前回の知識を入れてから読むべき小説です。
ミステリー好きの人は楽しめると思います。
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