圧倒的な強者の物語
ダークファンタジー小説。
丸山くがねの「オーバーロード」
今回は12巻の紹介です。
前回の感想やあらすじなどはここに書いてあります。
【小説】オーバーロード 11巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
☑ 本記事の内容
- オーバーロードのことがわかる
- オーバーロード12巻の感想とネタバレ
まずはオーバーロードの解説をしていきます。
知っているよという方は以下のボタンから飛んでください。
オーバーロードをわかりやすく解説!
オーバーロードとは、丸山くがねによって書かれたダークファンタジーです。
最初は小説投稿サイトにて連載を開始。それから小説家になろうというサイトを経て、KADOKAWAから書籍が出版されるようになったライトノベル小説です。
このライトノベルがすごい2017年版で、単行本・ノベルズ部門で第1位を獲得しています。
この作品をざっくりいうとRPGなどに登場する魔王的なキャラが、異世界に飛んで暴れるお話です。
なので、圧倒的な強さと残虐な行為が見どころと言えます。
まさにダークファンタジーという括りがうってつけの小説です。
オーバーロードのあらすじ
その日、長らく続いたVRMMORPG「ユグドラシル」のサービス終了に伴いプレイヤーの1人であるモモンガは、かつて栄光を誇ったギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地で郷愁を胸に、一人だけでゲームの終わりを迎えようとしていた。
サービス終了までのカウントダウンが始まる中、モモンガは目を閉じて仲間達との思い出を回想しながらユグドラシルの終了を待っていたが、終了時刻を迎えても強制ログアウトは起こらず、NPC達は意思を持って動き出し、自身もゲームの中の(自分が作った)キャラクターとなってしまったことに気付く。
モモンガはかつてのギルドの栄光を再び手にするべく、アインズと名を改め、ナザリック地下大墳墓の勢力を率いて暗躍し始めるのであった。
ナザリックが転移した異世界、不思議とかつてのユグドラシルと似通った部分を発見したアインズは自分達の持つ力がこの世界の常識と比較してあまりにも強大であることに気付きながらも万に一つの可能性を潰すべく慎重な姿勢を崩さない。まだ見ぬ強者、知らない技術、何よりその裏に見え隠れするプレイヤーの痕跡に。
引用:オーバーロード wikipedia
オーバーロードはアニメ化もされている
オーバーロードはアニメ化されています。
第3期まで放送されている人気アニメです。
アニメはキャラクターに動きと声が吹き込まれているので、小説と違った魅力があります。
小説よりも観やすいのが特徴です。
でも分厚い小説なので当然省かれている場面も多数あります。
U-NEXTで観ることが可能です。
無料視聴期間があるので、活用してみてはいかがでしょうか。
【アニメ】オーバーロードとは?あらすじや視聴方法を紹介。【無料で観れる方法も】
オーバーロード12巻「聖王国の聖騎士(上)について
紹介
作者: 丸山くがね
イラスト: so-bin
初版発行: 2017/9/30
発行: KADOKAWA
前回のオーバーロード11巻「山小人の工匠」のあらすじ
単なあらすじです。
皇帝ジルクニフから属国のお願いをされたアインズは、どう対処すれば良いかわからずにいた。
そこでデミウルゴスならなんとかしてくれるはずと思ったアインズは、旅に出ることにする。
その旅の先がドワーフの王国。
目的はルーン文字の技術を手に入れることでした。
シャルティアとアウラを引き連れて向かったドワーフの国は廃墟となっていた。
そこで出会ったドワーフからその理由を聞くこととなる。
そして、ドワーフの国が狙われていることを知ったアインズは助けに向かうのであった・・・。
【小説】オーバーロード 11巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
オーバーロード12巻「聖王国の聖騎士(上)のあらすじ
悪逆無道の魔皇ヤルダバオトの襲撃。正義が惑う12巻。
巨大な城壁を擁し、長く平和を誇った聖王国を亜人連合軍が突如、襲撃。
連合軍の総大将は魔皇ヤルダバオト。
残忍冷酷な魔皇によって聖王国は国崩壊の危機に直面する。
苦難の民を救うため解放軍が救いを求めたのは
聖王国にとって不倶戴天の敵であるアンデッドを王に戴く魔導国。
アインズ・ウール・ゴウン魔導王に導かれ
聖王国は魔皇ヤルダバオトの討伐に乗りだす。
オーバーロード12巻「聖王国の聖騎士(上)の主な登場人物
・デミウルゴス
ナザリック第七階層の階層守護者にして、人間を陥れ破滅に追いやる事を悦びとする悪魔。ナザリック最高峰の頭脳の持ち主でもある。そのためアインズはデミウルゴスが何を考えているかわかっていない。このことを悟られないように振る舞っているが、その行動が逆にアインズが知将だと信じる行動になっている。
アインスへの忠誠心はナザリックの中ではトップのほうに位置している。
また、仮面を被った大悪魔ヤルダバオトになって様々な暗躍もおこなっている。今回は聖王国がこの暗躍のターゲットとなる。
・レメディオス・カストディオ
聖王国最強の聖騎士。聖王国の民や平和を愛する騎士であるが、自国の幸せになるならどんな行為をしてもそれが正義だと信じてやまない堅物。空気の読めない発言や行動をすることも。自国を救う魔導王であってもアンデッドであるため、利用して使い潰し、ヤルダバオトと共倒れになっても構わないと考えている。
・ネイア・バラハ
目つきが悪く目の下にはクマがある少女。聖王国使節団の従者としてアインズと出会う。ヤルダバオト襲来後は感情の制御ができなくなったレメディオスから八つ当たりの対象となってしまう。そのことがアインズとの比較となって、聖王国に見切りをつけることとなる。そして、アインズへの忠誠心が高くなっていくのである。
オーバーロード12巻「聖王国の聖騎士(上)の見どころ
・暗躍するデミウルゴス
今回は6巻以上にデミウルゴスが暗躍してきます。アインズのためにしたことが聖王国を悲惨な道へと導いてしまう。
・アインズの心の中
オーバーロードの見どころの一つは、アインズの心の中です。アインズは事あるごとに周りとのギャップに苦しめられます。支配者としての威厳を保つために。
今回はデミウルゴスの行動に苦労することになります。
・聖王国の崩壊
デミウルゴスの計画に巻き込まれた聖王国は徐々に崩壊していきます。王族の死、モンスターの蹂躙、理不尽なまでに追い詰められます。
この窮地を救うのが・・・。
オーバーロード12巻「聖王国の聖騎士(上)の評価
個人的には5段階評価で4です。
前編後編の前編となると盛り上がりがどうしても後半になるので、
どうしても面白いところが後になってしまいます。
今回もそんな展開です。
そこを考えて4です。
オーバーロード12巻「聖王国の聖騎士(上)の感想とネタバレ
ここからはネタバレも含まれます。
聖王国が色々と悲惨な目に会うのは可哀想ですけど、これがオーバーロードと言える展開です。
序盤で王族がデミウルゴスや悪魔に殺されます。
それだけで国は崩壊をすると思いますが、生き残った者のために聖王国の騎士レメディオスは外の国に助けを求めます。
最初に行ったのが王国。
でも、ほとんどの人から拒絶をされてしまいます。
その理由がアインズの国、魔導国への恐れから。
あんな国が近くにあったら、他の国を助ける余裕なんてあるはずがないですよね。
なので、必然的に次は魔導国に向かうことになります。
ここで魔導国の暮らしが少し垣間見えます。
色々なルールを設けて、平和に暮らしているようでした。
アインズに逆らえるわけもないので当然と言えば当然ですけどね・・・。
そんな中で、アインズが聖王国に向かいます。
魔動王、自らが行くことに驚きますが、これによってアインズが王として偉大なことが、聖王国に知れ渡ることになるのです。
台本のような展開になります。
今回はデミウルゴスの計画の中で動くので、まさに台本です。
でも、アインズにはその計画を知らされていないので、内心冷や冷やしながら行動をしていきます。
そんな中でアインズの株を上げていった2人が今回の注目ポイントになります。
それがレメディオスとネイアです。
レメディオスはいき過ぎた行動や言動をしてしまったがためにアインズの方が優れているという状況を自ら作っていきます。
一方のネイアは、逆にアインズのことを崇拝していきます。
この2人によって聖王国はアインズやデミウルゴスの理想の展開に変わっていくのでした。
これも計画の一部なじゃないかと思うほどです。
そこに注目して今回は読んでみてください。
特にレメディオスとは衝突や正反対の考えをしまくります。
国民が捕まっている収容所へ助けに行く場面。
人質をとったモンスターに対して、レメディオスは全ての人を救うために後退をします。
しかし、アインズは人質が有効な手段だと思わせないために見殺しにします。
この対比は理想と現実が垣間見える物だと思いました。
全てを救えたら理想だけど、実際は少数の犠牲の上でしか大勢は助からない。
実際にアインズの行動によって多くの国民が助かりました。
このような衝突や理想、ネイアへの当て付けなど、読めば読むほどレメディオスはどんどん悪く見えてしまいます。
久しぶりに嫌いだなと思ってしまうほど。
この後どうなるのかはわからないですけど、考え方は変わらない気がします。
ネイアはアインズと過ごしていくうちにどんどんアインズを崇拝していきます。
この対比が注目ポイントですね。
今回は前半ということで物語の大まかな部分が書かれているイメージでした。
後半、もっとアインズの活躍が読めるはずなので、楽しみです。
策略が張り巡らされた聖王国編、気になったら読んでみて下さい。
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