ネット犯罪を扱ったミステリーです。
今回は志駕 晃(しが あきら)さんの
「スマホを落としただけなのに」
を紹介したいと思います。
☑ 本記事の内容
- 「スマホを落としただけなのに」について
- 「スマホを落としただけなのに」の感想
自分にも起こるかもしれないネット犯罪を題材にしたミステリーです。
そう考えると怖いと思ってしまいました。
なので、スマホを持っている人に読んでもらいたいです!
スマホを落としただけなのに
2016年『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考で落選した作品です。
しかし、編集長の隠し玉として2017年に書籍化されました
話題を呼んだことで映画化もされています。
作者紹介
志駕 晃(しが あきら)
志駕 晃(しが あきら)は勅使川原 昭(てしがわら あきら)さんの小説家としてのペンネームです。
勅使川原 昭(てしがわら あきら)さんは元ラジオディレクター、プロデューサー、小説家、漫画家、ニッポン放送プロジェクト専務取締役と多彩な顔を持っています。
あらすじ
麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され……。
映画化されている
「スマホを落としただけなのに」は映画化もされています。
主演は北川景子さんです。
ちなみに動画配信サービスで観れるのはAmazonプライムビデオです。
見どころ
・身近に起こるかもしれない話
このお話はスマホを置き忘れてしまったことでおきたものです。
それって誰にでも起きる可能性があるので、リアルに感じると思います。
いつ自分が巻き込まれるかわからない。
その恐怖を大袈裟にしたのがこの小説です。
なので、身近に感じることもあると思います。
スマホを落としただけなのにの感想
この感想はネタバレも含まれています。
「このミステリーがすごい!」関連の作品なのでミステリー色の強い小説かと思いますが、それほど強いものではありません。
どちらかというとホラー的な印象です。
スマホを落としたことで正体不明の人物から狙われるようになる。
その恐怖を知るのがこの小説だと思います。
誰でも起こりうることなので、身近に感じれるはずです。
この小説では主にフェイスブックが使われていましたが、どのSNSもパスワード一つでアクセスできてしまうのでリスクがあることを再確認できます。
スマホは最も身近なツールです。
毎日ネットに繋いで、肌身離さず持っているぶん、公共の場で落したり忘れたりすることも多いと思います。
この小説ではそのスマホが最悪の人物の手に渡ってしまいます。
しかも、自分が落としたわけではなく、交際相手が落としたことで狙われてしまうのです。
それが恐怖の始まりでした。
お話は3つの視点から描かれていました。
スマホの拾い主、麻美、捜査中の刑事二人の3つです。
この視点の変化でスピーディーに読み進められます。
最後は予想外の告白と展開でした。
この告白も含めてミステリーなのかもしれません。
多少のネタバレになってしまいますが、誰にでも人に話せない秘密があると思います。
普通に生きている人でも何かしらの秘密を抱えています。
それをどう思うかですが、彼氏さんは良い人だなと思ってしまいました。
犯人の追い詰めかたは恐怖そのものです。
現在に生きる人にとってスマホは欠かせないものになっています。
その危険性をエンターテイメントとして楽しめます。
なので、多くの人に読んでもらいたいと感じました。
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