【小説】オーバーロード14巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。

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圧倒的な強者の物語

ダークファンタジー小説。

丸山くがねの「オーバーロード」について書いていきます。

今回は14巻の紹介です。

本記事の内容

    • オーバーロード14巻の感想とネタバレ
    • オーバーロードのことがわかる

前回の13巻では聖王国で暴れ回ったアインズたちナザリックの軍勢。
次の標的はリ・エスティーゼ王国です。

きっかけは魔導国の馬車が襲われたこと。

ある貴族の勝手な暴走によって、王国は悲惨な運命へと突き進みます。

そんな14巻について書いていきます。

目次

オーバーロード14巻 「滅国の魔女」のあらすじ

オーバーロード14巻

 

魔導国の馬車が王国の貴族に襲われた。
偶然か?謀略か?

いかなる理由であれ、王国が魔導国と正面を切って戦うことを選んだと
判断したナザリックは王国に宣戦布告。
カッツェ平野での大虐殺で未だ混迷を極める王国のさらなる窮地に
王子ザナックが、蒼の薔薇が、ブレインが、
背水の陣を承知で立ち上がる。

容赦なく遂行される殲滅作戦。
勝ち目のない戦いを強いられた王国に崩壊の足音が迫る。

オーバーロード14巻 「滅国の魔女」の主な登場人物

オーバーロード14巻で大きな役割を果たすキャラクターを紹介していきます。
それが以下の3人です。

・ラナー
金の髪が象徴的な国内外にも知られる美貌と頭の回転の良さから“黄金”の二つ名で知られるプリンセス。今回の騒動に大きく関わる裏の顔を持っている。自身の野望のために王国を絶望へと導くのであった。

・フィリップ・ディドン・リイル・モチャラス
下級貴族の三男。自分は有能だと思っているが、アルベドやヒルマからは無能の烙印を押されている。今回の騒動を起こした張本人でもある。その予想外の動きはデミウルゴスやアルベドらも深読みしてしまうほど大胆な行動でもあった。

・ツァインドルクス=ヴァイシオン
白金の竜王の二つ名を持つ、最強のドラゴンの一角。白銀色の鎧を操って外の世界を調査している。今回はその鎧の姿でアインズの前に現れることとなる。

オーバーロード14巻 「滅国の魔女」の見どころを3つ紹介

・王国の運命
フィリップによって引き起こされた騒動によって王国の運命は大きく変わっていきます。それぞれの思いを胸にどう動くのかは見どころの一つです。王様やザナック、その他の人々がどのような運命を辿るのか注目してみて下さい。

・強者との決戦
ナザリックに対抗しうるものがついに登場します。白銀の鎧、ツァインドルクスです。彼との一騎討ちはこの巻の最大の見どころと言えます。

・ラナーとクライン
この騒動にどう関わり、最後にはクラインとどうなるのか。ラナーの動きに注目して下さい。真実を知ったとき、ラナーへのイメージは変わっていくかもしれません。

オーバーロード14巻 「滅国の魔女」の評価

個人的には5段階評価で4です。
前作から2年という月日が経っていたこともあって期待値が爆発していました。
そのせいか面白いけど、そんなに満足感はありませんでした。

たぶん前回が上下の構成になっているお話だったからだと思います。
物語の進み具合があっさりとしているように感じました。

それでもアインズに対抗できそうなキャラクターがついに動き出したので見ていて面白かったです。

内容の進み具合を考えて4にしました。

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オーバーロード14巻 「滅国の魔女」の感想とネタバレ

ここからはネタバレも含まれます。

今回は王国の滅亡が描かれた巻でした。

前回の聖王国編とは場所が変わり、馴染みのあるリ・エスティーゼ王国を中心に描かれます。
アインズがモモンとして潜入した国であり、八本指との抗争、戦争で何万の死者を出した国です。

そんな国が滅亡するきっかけを作るのが馬車の襲撃事件でした。

アインズが建国した魔導国の食糧が積まれた馬車が襲撃を受けることになります。
犯人はフィリップという貴族。魔導国を襲って地位や金を得るためでした。

このフィリップは魔導国がリ・エスティーゼ王国を支配下にしようとしている計画で利用された人物。
下級貴族でありながら「アルベドと結婚したい」と言い出すほどのバカ貴族です。

本来の目的は侵略して終わりでしたが、この事件によって侵略から殲滅へと大きく計画が変わっていきます。

この行動はアルベドも予想外でした。
なのである意味フィリップは天才とも言えるのかもしれません。

遅かれ早かれ支配下におかれることにはなっていましたが、一番悲惨な運命へと突き進みます。
彼らが決めたことは一度も阻止されたことがないですからね。

宣戦布告したことで様々な反応を見せる王国側の人々。
王国に誓いを立てて挑むもの、敵わないと分かって逃げ出すもの、自分の幸福の為に暗躍するものなど。

それぞれの思いや行動は見どころの一つだと思います。
このことがきっかけで退場した者が多くいたことがショックでした。

それぞれの生き様が見どころと言えます。

王族としてその責務を全うしようとするザナックとランポッサ三世。
宣戦布告を受けた王国は、王自らの首で和解を求めようとしますが、拒否られてしまいます。

全面戦争に突入したこの戦いで、総大将になったのがザナックでした。
勝ち目のない戦いとわかっていながら挑むことになります。

魔導国の圧倒的な進軍によって追い詰められていく王国。
最後にザナックはアインズとの対談することになります。

「魔導王は何のために、これほどの残酷な行為を行うのか」と質問を投げかけます。
その会話の内容は、国を背負う王として互いに共感し合えるものでした。

このシーンを読んで今までのザナックのイメージが変わりました。
アインズと一緒で株が上がった気がします。

ブレインもカッコいい立ち回りをします。
最後まで抗いながら戦いに挑む姿は、視点が違えば主人公と言えるような生き様です。

八本指についても語られていました。
王国の裏社会を支配していた彼らは右往左往ありながらも魔導国の配下に下りました。
その八本指、特にヒルマはフィリップのせいでかなり心苦しい展開に巻き込まれていきます。

恐怖公による悍ましい洗礼を受けたヒルマは、アインズと関わったことで悲惨な目にあいました。
そんな彼女はアルベドの下でフィリップの監視をする任務につきました。

しかし、冒頭で話した通り暴走してしまいます。

これはフィリップが勝手にやったことですが、監視対象の暴走ということで罰を受けそうになります。
それを土下座をして回避するのですが、その土下座が面白かったです。

一度恐怖公の洗礼を受けているので、必死さが伝わりました。

そして、今回の中心人物の一人にして、この本のタイトルの正体と思われるのがラナー。
彼女がいたことが全ての発端と言えるのかもしれません。

自身の思惑通り国が滅び、そんな中で役職を得て、クライムと魔導国入りをします。
彼女の願望、クライムと永遠に一緒にいたいということが叶うのでした。

本当に恐ろしいとしか言いようがないです。元々狂気の変貌は見せていましたが、ここで爆発したかと。
ラナーの願望が王国民の命を奪ったと言えなくはないからです。

クライムはラナーのために色々動きますが、それも計画のうちというのは可哀想。
真実を知ったらどうなるか・・・。

まぁ、今後この2人がナザリックに何をもたらすのか楽しみです。

そんな王国側にもアインズと渡り合える強者が出現します。
正確には王国に属している訳ではありません。

竜王、ツァインドルクス=ヴァイシオン。
白銀の鎧を操り、アインズと戦います。

これがこの巻で一番の見せ場です。

【小説】オーバーロード3巻のシャルティア戦以来の真剣勝負へと発展していきます。

同格の敵は初めてに近いので見応えがありました。

今までは圧倒的強者が蹂躙するところに魅力を感じましたが、たまにはこういう展開も良いのかもしれないとワクワクしました。
この戦いは決着がつかないで終わります。

お互い倒すのではなく情報収集が目的だったからです。

この一戦でツアーは勝てることを確信します。
しかし、アインズの正体は・・・。
この差でツアーの見誤りが発覚します。

正直アインズ単体とのバトルなので、階級守護者が参戦するとなると厳しいんじゃないかと思いました。

今回は国に対しての飴と鞭がかなり濃く出たのではないかと感じます。
属国となった帝国、滅んだ王国。

この世界でアインズ達に逆らったら死あるのみ。
無抵抗で属国になることが幸せなのかもしれませんね。

見どころは王国の滅亡とアインズの真剣バトルです。

次巻以降に繋がるであろうツアーや漆黒六聖天が動き出します。
ますます楽しみな15巻早く出て欲しいです。

以上、オーバーロード14巻でした。
気になったらぜひ読んでみて下さい。

オーバーロード14巻の基本情報

作者 : 丸山くがね
出版社 : KADOKAWA (2020/3/12)
発売日 : 2020/3/12
言語 : 日本語
単行本 : 584ページ
価格 : 1320円(1200円+税)

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前回のオーバーロード13巻「聖王国の聖騎士(下)のあらすじ


簡単な前回のあらすじです。

四万の亜人連合の軍勢に包囲された聖王国。
聖王国最強の聖騎士レメディオスの指揮のもと、防衛作戦が実行されるも亜人にまったく歯が立たない。

そんな状況を打破しようと魔導王アインズが立ち上がる。
王としての約束を果たすため、魔皇ヤルダバオトとその配下メイド悪魔にたった一人で立ち向かう。

聖王国の存続がかかった決戦は激化していき、ついに魔導王アインズが・・・。

【小説】オーバーロード 13巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。

オーバーロードの世界観と概要を確認!


オーバーロードとは、丸山くがねによって書かれたダークファンタジーです。

最初は小説投稿サイトにて連載を開始。それから小説家になろうというサイトを経て、KADOKAWAから書籍が出版されるようになったライトノベル小説です。

このライトノベルがすごい2017年版で、単行本・ノベルズ部門で第1位を獲得しています。

この作品をざっくりいうとRPGなどに登場する魔王的なキャラが、異世界に飛んで暴れるお話です。
なので、圧倒的な強さと残虐な行為が見どころと言えます。

まさにダークファンタジーという小説です。

このオーバーロードはアニメ化されています。
第3期まで放送されている人気アニメです。

詳しくは以下を参照にしてみて下さいね。
オーバーロードについて解説!あらすじや見どころを徹底紹介!

オーバーロード14巻についてまとめ

オーバーロード14巻について書いてきました。

ついにリ・エスティーゼ王国が滅亡してしまいました。

原因はフィリップという貴族の暴走。
もともと支配する予定でしたが、フィリップの暴走によって作戦は変更されて殲滅へ。

王国はアインズの部下たちによって悲惨な運命へと進んでしまいました。

そしてこの戦いでアインズ達に抵抗できそうな人物が登場します。
それが竜王、ツァインドルクス=ヴァイシオン。
白銀の鎧を操り、アインズと対峙します。

このような怒涛の展開がオーバーロード14巻でした。

この巻の見どころは竜王との対峙です。
白熱のバトルに注目してみてください。

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以上、「オーバーロード14巻」についてでした。

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この記事を書いた人

はじめまして、ゆうやけと申します。
このブログでは好きなことや興味のあることを書いていこうと思っています。
主に本、サッカー、映画、ブログ、経験したことなどです。
ドメインのlibraryの単語を間違えてしまうほどおっちょこちょいですが、
大目に見ていただきたいと思っております。
宜しくお願いします。

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