【ミステリー小説】「湖底のまつり」を読んで。【あらすじとネタバレありの感想】

深い森の中を地図を頼りに進んでいく。やっとの思いで辿り着いた目的地には別の道があった。

そんな、最後に驚愕の真実がわかるミステリー小説を紹介したいと思います。

泡坂妻夫が書いた小説、湖底のまつり。

作者

泡坂 妻夫

1933年東京生まれ。76年「DL2号機事件」が第1回幻影城新人賞佳作入選。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞を受賞。90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。『亜愛一郎の狼狽』『11枚のとらんぷ』『湖底のまつり』などのミステリ作品の他、本名の厚川昌男名義のマジック関連著作など多数。2009年2月逝去。

 

あらすじ

傷ついた心を癒す旅に出た香島紀子は、山間の村で急に増水した川に流されてしまう。ロープを投げ、救いあげてくれた埴田晃二とその夜結ばれるが、翌朝晃二の姿は消えていた。村祭で賑わう神社に赴いた紀子は、晃二がひと月前に殺されたと教えられ愕然とする。では、私を愛してくれたあの人は誰なの……。読者に強烈な眩暈感を与えずにはおかない、泡坂妻夫の華麗な騙し絵の世界。                 東京創元社

 

見所

・文学性の高い文章

この小説はミステリーのトリックだけではなく、文章の高さも魅力のひとつだと思います。ミステリー小説はスピードも大切ですが、じっくり読ませる文章力も必要です。この作品はまさに後者の文章力が光る作品になっています。

最初は読み辛さを感じるかもしれませんが、読み進めていくうちにその文章の中に引き込まれているはずです。

・見破れそうな登場人物の少なさ

この小説に出てくる主な登場人物はたったの8人です。

なので、すぐに犯人を見つけられそうですが、読めば読むほどわからなくなっていきます。
誰が埴田晃二なのか、どういった真実なのか、わかったら凄いと思います。

・予測不可能な結末

この本の帯には予備知識を持たずに読まれてることをお勧めします。と書いてあります。

まさに、その通り。ミステリー小説なので、トリックを見ないで読んでほしいです。

一つ言えるのは全く予想外の展開へと発展していくということ。

人によっては納得いかないかもしれません。
もしかしたらジャンル違いと言うかもしれません。

でも、それは最後まで読んでから判断してほしいと思います。

 

感想

ここからは感想を書いていこうと思います。

この本をまだ読んだことない方は、ネタバレも含まれているので、ここで止めることをお勧めします。

この本を読んで思ったのは、何を読まされていたんだろう・・・この一言でした。

ミステリーといえばミステリー。でも、内容は嫉妬と純愛が交わる昼ドラのような恋愛物語。

なので、最後に辿り着いた着地点が予想外でした。

トリックも最後まで読まないと絶対にわからないと思います。

なぜなら、この小説の書き方が時系列で進んでいないから。
章ごとに人物の視点が変わっていきます。
そのことによって最後まで真相がわかりません。

その真相については賛否が分かれるかもしれません。

ミステリーだけあって、細かいところに真相が隠れていたりもします。
なので、一度読んで、また読み返してみると面白いかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました