【小説】終電の神様を読んで。あらすじとネタバレありの感想。

人にはそれぞれドラマがある。

人から見れば脇役に見える人でも、その人は主人公。
それが人生だと思います。

その人しか経験できないこと、その人だから感じること。
同じ経験をしても感じ方は人それぞれです。

そんな人生の一部を切り取った小説を紹介します。

人身事故がきっかけで起こるそれぞれの物語。
それが人生のターニングポイントになる。

心温まる物語
「終電の神様」です。

終電の神様について紹介

終電の神様
終電の神様についての紹介です。
これを読めば詳細がわかります。

作者紹介

阿川大樹

1954年東京都生まれ。東京大学在学中に野田秀樹らと劇団「夢の遊眠社」を設立。企業のエンジニアを経て、シリコンバレーのベンチャー設立に参加。99年「天使の漂流」で第十六回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。2005年『覇権の標的』で第二回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞を受賞し、デビュー。主な著書に『D列車でいこう』『インバウンド』『横浜黄金町パフィー通り』など。『終電の神様』で第9回エキナカ書店大賞受賞。(2018年10月現在)

実業之日本社HPより

終電の神様のあらすじ

父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、 背後から痴漢の手が忍び寄る美人―― それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。 この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、 そして……。 あたたかな涙と希望が湧いてくる、傑作ミステリー!

実業之日本社HPより

終電の神様の読みどころ

・それぞれの物語
この小説は短編小説になっています。なので、読みやすいと思います。
そして、その短編ごとに主人公が違います。
女装趣味のある愛妻家、 勤めている会社が倒産危機となっている男性、大好きな彼氏と別れを決めた女性、危篤の父親の病院に向かう男性、30年以上命の恩人を探している女性。
そのほとんどの人が人身事故で止まってしまう電車によって人生が変わります。まるで神様が運命を変えるように。そんな、ありえないけど身近に感じる感動話を楽しんで頂きたいです。

終電の神様のネタバレありの感想

本当に神様がいて登場人物を助けてくれたのかもしれない。
そんな思いにさせてくれる内容でした。

どのお話も電車が係わってきます。そして、上の文章のように神様がいて導いてくれたような不思議な体験をします。だから、「終電の神様」なのかもしれません。
その物語はどれもほっとする内容のものばかりです。
読みやすくて、ほっとする。電車の中で読むには良い小説だと思います。

そんな、小説の中でも気に入った作品がありました。
第四章「閉じない鋏」です。
誰しもが経験するであろう親との別れを描いたお話です。
入院している父親の容態が急変したことで、病院に向かう主人公。しかし、電車が止まってしまったことで、病院に向かうのが遅くなってしまいます。その瞬間はあせりと考える時間を主人公に与えることになるのです。
今の現状を受け止めること、家業のこと、その決意が人生を変えることに・・・。

自分の両親は自営業をしています。だから、重なることも多く、共感したのかもしれません。また、このお話を読んで両親の大切さやもっと大切にしたいという気持ちになりました。多くの場合両親の方が早く死ぬことになります。それは必ず死んだ両親を見ることにもなります。だからこそ、その時に後悔しないよう、大切にしたいと強く思いました。

人生のターニングポイントは突然やってくるのかもしれません。このほっこりする短編小説のように。それはいつ起きるかわかりません。じぶんはこの小説に出会って両親への想いが強くなりました。そういった気づきになるかもしれないこの小説をぜひ電車の中で読んでみてはいかがでしょうか。

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