圧倒的な強者の物語。
ダークファンタジー小説。
丸山くがねの「オーバーロード」
今回は8巻の紹介です。
前回の感想やあらすじなどはここに書いてあります。
【小説】オーバーロード7巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
☑ 本記事の内容
- オーバーロードのことがわかる
- オーバーロード8巻の感想とネタバレ
まずはオーバーロードの解説をしていきます。
知っているよという方は以下のボタンから飛んでください。
オーバーロードをわかりやすく解説!
オーバーロードとは、丸山くがねによって書かれたダークファンタジーです。
最初は小説投稿サイトにて連載を開始。それから小説家になろうというサイトを経て、KADOKAWAから書籍が出版されるようになったライトノベル小説です。
このライトノベルがすごい2017年版で、単行本・ノベルズ部門で第1位を獲得しています。
この作品をざっくりいうとRPGなどに登場する魔王的なキャラが、異世界に飛んで暴れるお話です。
なので、圧倒的な強さと残虐な行為が見どころと言えます。
まさにダークファンタジーという括りがうってつけの小説です。
オーバーロードのあらすじ
その日、長らく続いたVRMMORPG「ユグドラシル」のサービス終了に伴いプレイヤーの1人であるモモンガは、かつて栄光を誇ったギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地で郷愁を胸に、一人だけでゲームの終わりを迎えようとしていた。
サービス終了までのカウントダウンが始まる中、モモンガは目を閉じて仲間達との思い出を回想しながらユグドラシルの終了を待っていたが、終了時刻を迎えても強制ログアウトは起こらず、NPC達は意思を持って動き出し、自身もゲームの中の(自分が作った)キャラクターとなってしまったことに気付く。
モモンガはかつてのギルドの栄光を再び手にするべく、アインズと名を改め、ナザリック地下大墳墓の勢力を率いて暗躍し始めるのであった。
ナザリックが転移した異世界、不思議とかつてのユグドラシルと似通った部分を発見したアインズは自分達の持つ力がこの世界の常識と比較してあまりにも強大であることに気付きながらも万に一つの可能性を潰すべく慎重な姿勢を崩さない。まだ見ぬ強者、知らない技術、何よりその裏に見え隠れするプレイヤーの痕跡に。
引用:オーバーロード wikipedia
オーバーロードはアニメ化もされている
オーバーロードはアニメ化されています。
第3期まで放送されている人気アニメです。
アニメはキャラクターに動きと声が吹き込まれているので、小説と違った魅力があります。
小説よりも観やすいのが特徴です。
でも分厚い小説なので当然省かれている場面も多数あります。
U-NEXTで観ることが可能です。
無料視聴期間があるので、活用してみてはいかがでしょうか。
【アニメ】オーバーロードとは?あらすじや視聴方法を紹介。【無料で観れる方法も】
オーバーロード 8巻「二人の指導者」について
紹介
作者: 丸山くがね
イラスト: so-bin
初版発行:2014/12/26
発行: KADOKAWA
前回までの物語
簡単なあらすじです。
突如現れた大墳墓。その調査に帝国のワーカー達が挑む。
少数精鋭の“フォーサイト”、歴戦の戦士が揃う“ヘビーマッシャー”、伝説の老公“グリーンリーフ”、不敗剣士によるワンマンな“天武”。
ワーカー達を待ち受けるはナザリックの精鋭。
次々と現れる大墳墓の住人達、果たして彼らは無事に大墳墓から生還できるのか。
【小説】オーバーロード7巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
オーバーロード8巻のあらすじ
シリーズ初の完全書下ろしを含む2本立て! !
過去にアインズに窮地を救われたエンリと薬師のンフィーレア。ゴブリンを護衛とするカルネ村で、二人はひたむきに生きていた。
しかし”森の賢王”が去り、森の均衡が崩れたことで、新たな脅威が迫りつつあった。――「エンリの激動かつ慌ただしい日々」。
一般メイドから守護者まで、絶対忠誠を誓うシモベたちを統率するアインズ。彼は、ある誘いをマーレら一部の守護者に持ちかける。
ナザリック支配者の悩ましい日々が明らかに――「ナザリックの一日」。
主な登場人物
・エンリ・エモット
アインズによって救われた少女。それがきっかけで、「小鬼将軍の角笛」をもらうことに。呼んだゴブリンの一隊と共に村の復興に尽力している。
・ンフィーレア・バレアレ
リィジーの孫である薬師で、エンリに片思いしている。あらゆるマジックアイテムが使用可能というエ・ランテルでも有名なタレントを所有している。そのことで命を狙われることに。モモンによって救われた後はカルネ村に移住している。
・ルプスレギナ・ベータ
戦闘能力を持つ6人のメイド、チーム「プレアデス」の次女。褐色の肌に髪型は三つ編みの人狼。
カルネ村に監視兼重要人物の護衛を兼ねて派遣される。
オーバーロード8巻の見どころを紹介
・2人の支配者
今回は短編のようなお話です。メインとなるのがカルネ村の指導者になったエンリ、ナザリックの支配者であるアインズ、2人の支配者です。
信頼とリーダーシップで村をまとめるエンリと圧倒的な力とカリスマでナザリックをまとめるアインズ。この2人の対比が見どころになっています。
・カルネ村のピンチ
法国の攻撃を受けて、深い傷をおったカルネ村だったが、アインズのおかげで平穏を取り戻していく。しかし、あることがきっかけで新たな脅威が村を襲う。村のリーダーであるエンリはどうやってこのピンチを乗り越えていくのか。
・ナザリックの日常
本編では描かれない、ナザリックの日常がわかります。前回の虐殺をおこなった人たちとは思えないほどのギャップが見どころです。
オーバーロード8巻の評価
個人的には5段階評価で4です。
今回は2本立てになっていて、カルネ村とアインズという感じです。
個人的にはアインズの活躍がみたいので、少し残念でした。
内容はとても面白かったです。
色々な点が線で繋がっていくカルネ村編。休日を楽しむナザリック編。
2つの違ったお話が楽しめます。
オーバーロード8巻「二人の指導者」の感想とネタバレ
ここからはネタバレも含まれます。
今までのお話からは逸れた短編のような巻でした。
でも、完全に独立しているわけではなく、今後に繋がる内容になっています。
物語はカルネ村のピンチとナザリックの日常。
そして、肝になるのが2人のリーダー、エンリとアインズです。
エンリはアインズが助けた少女で、カルネ村の村長になります。
ゴブリンを従えたことで、信頼を集めていったためです。
そんな、村の平和はアインズがハムスケをペットにしたことで怪しくなっていきます。
森の支配者の一角がいなくなったことで、均衡が崩れてしまったのです。
その影響で村はモンスターに襲われピンチになります。
窮地を救ったのが、ナーベラルと同じく戦闘メイドのルプスレギナでした。
ナザリックの精鋭の1人なので、もう無慈悲です。
カルネ村編は、村がどんどん大きくなったり、エンリとンフィーレアの関係があったりと楽しめる内容になっていました。
今回はルプスレギナが主力級の活躍をします。
カルネ村の監視を任されていたルプスレギナでしたが、村の脅威をアインズに報告しなかったことで、叱責を受けます。
そのせいもあって、カルネ村はピンチを迎えてしまいます・・・。
その挽回のために村を救う行動をしたというわけです。
ですがカルネ村が襲撃を受けた本当の原因は、ルプスレギナがちゃんとエンリやンフィーレアを守るかテストするためでした。
全部アインズの策略です。
なんでも裏で暗躍しちゃう辺り、さすがアインズ様って感じですね。
このカルネ村の騒動の前、アインズは森の脅威を自分の目で観にいきます。
そして、その驚異と色々あって、村にトロールを送り込むことになりました。
アインズと対峙したら、どうなるかは目に見えていますが・・・。
逆らったら死ですからね。
ナザリック勢とこの世界のモンスターでは天地の差があります。
だから、捨て駒としてこの世界のモンスターを送ったんだと思います。
ルプスレギナより強かったら、ナザリックの脅威になってしまうので。
この一連の騒動によってエンリの株が上がり、ルプスレギナの信頼が変わりました。
そんな騒動を起こしたアインズはナザリックであることを考えます。
それが休暇を与えることです。
しかし、休暇という概念がないので、苦戦をしてしまいます。
色々考えたアインズは、守護者達と交流を深めるためにお風呂に入ることを提案。
守護者たちと裸の付き合いをします。
この話はアインズの配下を思う気持ちがわかる内容でした。
見どころはアインズの苦労とナザリック勢のギャップ。
いつもの展開をよりコミカルに描いたお話になっています。
2人の対照的なリーダーがまとめるためにあれこれするのが面白かったです。
今までの内容とは違った休憩のような巻でした。
でも、今後につながる内容が入っていたり、今までと変わらない面白さがあったりと読み応えが十分です。
もし、気になったらぜひ読んでみてください。
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