圧倒的な強者の物語。
ダークファンタジー小説。
丸山くがねの「オーバーロード」
今回は7巻の紹介です。
前回の感想やあらすじなどはここに書いてあります。
【小説】オーバーロード6巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
☑ 本記事の内容
- オーバーロードのことがわかる
- オーバーロード7巻の感想とネタバレ
まずはオーバーロードの解説をしていきます。
知っているよという方は以下のボタンから飛んでください。
オーバーロードをわかりやすく解説!
オーバーロードとは、丸山くがねによって書かれたダークファンタジーです。
最初は小説投稿サイトにて連載を開始。それから小説家になろうというサイトを経て、KADOKAWAから書籍が出版されるようになったライトノベル小説です。
このライトノベルがすごい2017年版で、単行本・ノベルズ部門で第1位を獲得しています。
この作品をざっくりいうとRPGなどに登場する魔王的なキャラが、異世界に飛んで暴れるお話です。
なので、圧倒的な強さと残虐な行為が見どころと言えます。
まさにダークファンタジーという括りがうってつけの小説です。
オーバーロードのあらすじ
その日、長らく続いたVRMMORPG「ユグドラシル」のサービス終了に伴いプレイヤーの1人であるモモンガは、かつて栄光を誇ったギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地で郷愁を胸に、一人だけでゲームの終わりを迎えようとしていた。
サービス終了までのカウントダウンが始まる中、モモンガは目を閉じて仲間達との思い出を回想しながらユグドラシルの終了を待っていたが、終了時刻を迎えても強制ログアウトは起こらず、NPC達は意思を持って動き出し、自身もゲームの中の(自分が作った)キャラクターとなってしまったことに気付く。
モモンガはかつてのギルドの栄光を再び手にするべく、アインズと名を改め、ナザリック地下大墳墓の勢力を率いて暗躍し始めるのであった。
ナザリックが転移した異世界、不思議とかつてのユグドラシルと似通った部分を発見したアインズは自分達の持つ力がこの世界の常識と比較してあまりにも強大であることに気付きながらも万に一つの可能性を潰すべく慎重な姿勢を崩さない。まだ見ぬ強者、知らない技術、何よりその裏に見え隠れするプレイヤーの痕跡に。
引用:オーバーロード wikipedia
オーバーロードはアニメ化もされている
オーバーロードはアニメ化されています。
第3期まで放送されている人気アニメです。
アニメはキャラクターに動きと声が吹き込まれているので、小説と違った魅力があります。
小説よりも観やすいのが特徴です。
でも分厚い小説なので当然省かれている場面も多数あります。
U-NEXTで観ることが可能です。
無料視聴期間があるので、活用してみてはいかがでしょうか。
【アニメ】オーバーロードとは?あらすじや視聴方法を紹介。【無料で観れる方法も】
オーバーロード 7巻「大墳墓の侵略者」について
紹介
作者: 丸山くがね
イラスト: so-bin
初版発行:2014/8/30
発行: KADOKAWA
前回までの物語
簡単なあらすじです。
ツアレの存在をアインズに知られたセバス。
裏切ったと思われたが、忠誠心を示し、ツアレをナザリックの配下にすることに成功する。
そんな、ツアレだったが王国に潜む裏組織“八本指”最強の戦闘集団“六腕”に誘拐されてしまう。
自分の配下が誘拐されたことで、アインズの逆鱗に触れ攻撃対象に。
ほぼ同時にラキュース率いるアダマンタイト級冒険者“蒼の薔薇”も八本指への攻撃を開始する。
その決戦の渦中に蠢く謎の大悪魔ヤルダバオト。
苛烈な抗争の渦に巻き込まれ、王都が紅蓮の炎に包まれる。
王都の運命はいかに・・・。
【小説】オーバーロード6巻を読んで。あらすじとネタバレありの感想。
オーバーロード 7巻「大墳墓の侵略者」のあらすじ
期待と欲望に目を輝かせた「ワーカー」の集団が未知なる遺跡―地下墳墓へ踏み込もうとしていた。その偉大なる地へと依頼を受け、挑む闖入者は、“脱落者”。胸に秘めた想いを持つ、冒険者の影の側面を求めた者たち。少数精鋭の“フォーサイト”、歴戦の戦士が揃う“ヘビーマッシャー”、伝説の老公“グリーンリーフ”、不敗剣士によるワンマンな“天武”。生贄を絡めとるがごとく、次々と姿を現す大墳墓の住人たちが棲む悪夢のようなナザリックから、彼らは生還することができるのか?
オーバーロード 7巻「大墳墓の侵略者」の見どころ
・ワーカーの末路
今回はワーカーと呼ばれる人たちが中心の物語です。彼らは調査のためにアインズ達の本拠地、ナザリックに侵入します。しかし、そこに待ち受けていたのは・・・。
・圧倒的なナザリックの戦力
ワーカー達の侵入を迎え撃つナザリック。そこにあるのは圧倒的な力と恐怖。その力の差は無慈悲と言えるほど。
この比較は見どころです。
・全てはアインズの手の中で…。
アインズの考えていることや裏でやっていたことは脱帽ものです。全てがアインズの思うがまま。
ナザリックの知略を楽しんで下さい。
評価
個人的には5段階評価で3です。
ナザリック勢の祭りのような活躍は読んでいて、
楽しめました。
でも、ワーカーの末路が可愛すぎて好きにはなれませんでした。
ナザリック勢はダークヒーローではない。
虐殺や悲惨な末路なんてなんとも思わない勢力。
それがわかる内容です。
オーバーロード 7巻「大墳墓の侵略者」の感想とネタバレ
ここからはネタバレも含まれます。
「ナザリックにおいて、死はこれ以上の苦痛を与えられないという意味で慈悲である」
これが痛いほどわかる内容でした。
ある意味トラウマになるほどに。
前回はセバスが六腕を瞬殺したり、モモンが王国を守ったり、戦闘やお話がとても面白かったです。
まさにダークヒーローのような活躍ぶり。
でも、それは間違いだと気づかされるのが、今回のお話です。
アインズはダークヒーロではない。
自分の領域に侵入したものは、決して許さない。
その信念のもとに虐殺をなんとも思わない。
アインズ自身の内面は平凡な男なのに、時に冷酷で、残虐になる。
この二重人格のような性格は、不思議だなと思ってしまいました。
もしかしたらこの世界に転移してから影響を受けているのかもしれません。
まぁ、デミウルゴスやアルベドとの考えの違いや温度差に対する悩みや葛藤は変わらず面白いんですけどね。
そして、今回、その虐殺の犠牲になるのが帝国のワーカーたちです。
アインズ達の本拠地、ナザリックが発見されたことで調査依頼が来ます。
お宝をさがすため、調査のために大墳墓に行くことになるワーカーたち、それが悲惨な末路になるとは…。
ワーカーの警護にはモモンが付きます。まさか大墳墓の主人が近くにいるなんて思わないので、
大墳墓に行く目的を聞かれて、「お金」と答えてしまいます。
その答えに対して、モモンは「つまらないことを聞いた」と答えます。
これが引き金となったのかもしれません。
そして、侵入したワーカーはナザリック内にいるモンスターや大量のゴキブリを従えた「恐怖公」、「ハムスケ」など、ナザリックの精鋭によって悲惨な目にあいます。
どれがマシかと言われれば、普通に殺されることだと思います。
その他は絶望しかないです。
特にニューロニストの所業はトラウマです。
多くは語りたくないので、気になったらぜひ読んでみてください。
結果、アインズや配下によって様々な目にあってしまったワーカーたち。
しかし、それも全て最初から仕組まれたことでした。
帝国最強の魔道士フールーダのもとを訪れたモモンは、自分の実力の一端を見せます。
モモンとナーベラル、2人の実力を目の当たりにしたフールーダはアインズに弟子入りを志願します。
その対価として、「自分の居城に生贄を送れ」とフールーダに命じたのです。
これはナザリックの防衛に対する予行演習のため。
なのでワーカーをナザリックに引き入れたのはアインズ自身でした。
全てがアインズやナザリックの手の上で転がされる展開です。
ワーカーたちが可愛そう。
そしてワーカーたちが侵入した、その責任を取ってもらうために帝国にアウラとマーレ、ドラゴンが向かいます。
ナザリックにワーカーたちを送ってきた帝国に対し、「アインズは不機嫌なので謝罪にこないのであれば帝国を滅ぼす」と。
結局、その場に居合わせた帝国兵士達を始末し、その武力を目にしたことで、かなわないと思った皇帝ジルクニフは交渉するをことに決めます。
アインズの策略によって、帝国が動かざるおえなくなってしまいました。
ここまでするための布石がワーカー達たちだったのです。
そのためにあそこまでするのかと、本当に怖いです。
今回は残虐な面が多く出ます。苦手な方は読まない方が良いかもしれません。
でも、ナザリックはここまでするのかという、新しい一面が見れます。
怖いもの見たさならオススメです。
次は短編のような作品になっています。
気になったらぜひ。
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