圧倒的な強者の物語。
ダークファンタジー小説。
丸山くがねの「オーバーロード」
今回は4巻の紹介です。
前回のはここに書いてあります。
☑ 本記事の内容
- オーバーロードのことがわかる
- オーバーロード4巻の感想とネタバレ
まずはオーバーロードの解説をしていきます。
知っているよという方は以下のボタンから飛んでください。
オーバーロードをわかりやすく解説!
オーバーロードとは、丸山くがねによって書かれたダークファンタジーです。
最初は小説投稿サイトにて連載を開始。それから小説家になろうというサイトを経て、KADOKAWAから書籍が出版されるようになったライトノベル小説です。
このライトノベルがすごい2017年版で、単行本・ノベルズ部門で第1位を獲得しています。
この作品をざっくりいうとRPGなどに登場する魔王的なキャラが、異世界に飛んで暴れるお話です。
なので、圧倒的な強さと残虐な行為が見どころと言えます。
まさにダークファンタジーという括りがうってつけの小説です。
オーバーロードのあらすじ
その日、長らく続いたVRMMORPG「ユグドラシル」のサービス終了に伴いプレイヤーの1人であるモモンガは、かつて栄光を誇ったギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地で郷愁を胸に、一人だけでゲームの終わりを迎えようとしていた。
サービス終了までのカウントダウンが始まる中、モモンガは目を閉じて仲間達との思い出を回想しながらユグドラシルの終了を待っていたが、終了時刻を迎えても強制ログアウトは起こらず、NPC達は意思を持って動き出し、自身もゲームの中の(自分が作った)キャラクターとなってしまったことに気付く。
モモンガはかつてのギルドの栄光を再び手にするべく、アインズと名を改め、ナザリック地下大墳墓の勢力を率いて暗躍し始めるのであった。
ナザリックが転移した異世界、不思議とかつてのユグドラシルと似通った部分を発見したアインズは自分達の持つ力がこの世界の常識と比較してあまりにも強大であることに気付きながらも万に一つの可能性を潰すべく慎重な姿勢を崩さない。まだ見ぬ強者、知らない技術、何よりその裏に見え隠れするプレイヤーの痕跡に。
引用:オーバーロード wikipedia
オーバーロードはアニメ化もされている
オーバーロードはアニメ化されています。
第3期まで放送されている人気アニメです。
アニメはキャラクターに動きと声が吹き込まれているので、小説と違った魅力があります。
小説よりも観やすいのが特徴です。
でも分厚い小説なので当然省かれている場面も多数あります。
U-NEXTで観ることが可能です。
無料視聴期間があるので、活用してみてはいかがでしょうか。
【アニメ】オーバーロードとは?あらすじや視聴方法を紹介。【無料で観れる方法も】
オーバーロード 4巻「蜥蜴人の勇者たち」について
紹介
作者: 丸山くがね
イラスト: so-bin
初版発行: 2013年8月12日
発行: KADOKAWA
前回までの物語
簡単なあらすじです。
アインズの配下の1人、シャルティアが反旗を翻した。
数々の不運によって、特別なアイテムの影響を受けて。
アインズはシャルティアを救うべく、戦いに挑むことにします。
数々の武器や魔法、作戦を使って。それほどまでの強者が、シャルティアでした。
激闘の末、アインズはシャルティアを倒すことに成功。
そして、配下を操った者への報復を決意するのであった…。
オーバーロード 4巻のあらすじ
平和な蜥蝪人の集落に、無慈悲な死の軍勢が迫る。種族を守るため、愛する雌と生きるため、立ち上がる蜥蝪人。一方、アインズの「実験」のため、出撃するアンデッドの大軍。不死者の王の命を受け、向かう指揮官はナザリック第五階層守護者である凍河の支配者、コキュートス。忠実なる彼の作戦とは。弱肉強食の容赦なき世界を目撃せよ。
オーバーロード4巻の見どころを紹介
・リザードマンの奮起
理不尽な理由からアインズに狙われることになるリザードマン。彼らは部族ごとに仲が良かったわけではなかったが、同じ目的のために立ち上がります。
その覚悟や意地は感情移入してしまうかもしれません。彼らの勇気ある行動はまさにサブタイトルの「蜥蜴人の勇者たち」です。
・コキュートス
今回はアインズの配下の1人、守護者のコキュートスが活躍します。攻撃の総司令官を務めることになるのです。しかし、リザードマンの奮闘によって、一時的に撤退を余儀なくされてしまいます。それが彼を大きく成長させることに・・・。
・アインズの判断
アインズはコキュートスの失敗や意見についてある判断をします。その判断は、現実の社長ならできる人と思われる判断です。もし自分がアインズの立場だったら、そんな視点で見てみると面白いと思います。
オーバーロード4巻の評価
個人的には5段階評価で3です。
今回はリザードマンが中心に物語が進みます。
強者ではなく、弱者の視点です。
支配される側のお話なので、ワクワク感はありません。
主人公が変わるだけで、ここまで物語が変わるのかと驚きました。
リザードマンがアインズに挑むために奮闘したり、恋に発展したり、見どころはあります。
感情移入してしまうかもしれません。
でも、どうしてもアインズの活躍が・・・と思ってしまったので、今回は3にしました。
内容は見応え十分です。
オーバーロード4巻の感想とネタバレ
ここからはネタバレも含まれます。
今回の物語で思ったのは理不尽。
リザードマンたちは一方的に宣戦されて、蹂躙される不運な立場です。
それがリザードマンの視点から描かれたことで、アインズの強大さとリザードマンの意地や誇りが際立ちました。
人によっては感情移入してしまうかもしれません。
結果は虐殺ですが、勝てない相手に勇敢に挑むのは、まさに「蜥蜴人の勇者たち」という言葉に相応しい姿でした。それがあったからこそ、コキュートスの心の変化を生み、リザードマンの未来が決まったのだと思います。
またそうした判断にもっていったデミウルゴスの助言やアインズの判断もまた見事でした。
アインズは見た目や立ち位置と内面が正反対の人間です。
平社員が社長をやっているようなもの。
なので、決断を迫られるたびに、ビクビクしてしまいます。
それでも、毎回良い方向に向かうから凄い。
そのやりとりやアインズの内面を読むのが見どころの一つだと思います。
今回はその決断によって蜥蜴人の運命が決まりました。
この先アインズもとでどうなるのか気になります。
4巻は最強を行くアインズの視点だったら楽しかったかもしれません。
でも、リザードマンの視点だからこそ、色々な思いが知れたのだと思います。
こうした主人公以外の視点で物語が進むのも新鮮でした。
たまにはありかもしれないですね。
勇敢に挑む蜥蜴人の姿はまさに勇者です。
気になったら、ぜひ、読んでみて下さい。
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