【ミステリー小説】神酒クリニックで乾杯をを読んで。感想とあらすじ

ミステリーってどこか重々しくて、
頭を使って読まないとわからない小説が多いと思います。
でも、もっと気楽に読めたらなぁ…。

今回はそんな悩みを解決する、すらっと読めるミステリーを紹介します。

個性豊かなお医者さん集団が活躍する、
医療エンターテイメントミステリー。

知念実希人さんの
「神酒クリニックで乾杯を」

仮面病棟で話題にもなっている作者、知念実希人さんが
書いた医療ミステリー小説です。

神酒クリニックで乾杯を

作者

知念実希人

1978年、沖縄生まれ。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞、翌年、「誰がための刃 レゾンデートル」で作家デビュー。
現役医師としての経験に裏打ちされた医療描写と魅力的なキャラクター描写で人気となる。

あらすじ

医療事故で働き場所を失ってしまった外科医の九十九勝己は、知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。そこでは院長の神酒章一郎をはじめ、腕は立つが曲者の医師達が、世間に知られることなくVIPの治療を行っていた。
彼らに振り回されつつも、新しい職場に慣れていく勝己。しかし神酒クリニックには彼が知らない裏の顔が。
秘密のクリニックで勝己が請け負う「仕事」とは!? 個性的すぎる医師達が贈る、メディカル・エンタメミステリー!!

見どころ

・個性豊かな登場人物

主人公の九十九がお世話になる神酒クリニックの登場人物は、個性派医師集団です。
院長の神酒は凄腕の外科医でありながら、とにかく格闘センスがすごい。
産婦人科のゆかりは、誰の声でもマネることができます。
精神科医の天久翼は人の心を読める天才。
内科医の黒宮は、天才ハッカー。

各々の能力を生かして、事件を解決していきます。

・意外な犯人

ある事件を調査することになった神酒クリニックの面々。捜査していくいうちに九十九が起こした医療事件が関係していることを知る。
その事件を起こした黒幕は身近にいて…。

・TVドラマ化されている

神酒クリニックで乾杯を
この神酒クリニックはTVドラマ化されています。

三浦貴大、安藤政信、乃木坂46の山下美月、松本まりかなどが出演しています。
全9話なので、他にも色々なお話が入っています。

気になる方は、動画配信サイトで探してみてください。

感想

読みやすい!!

これがこの小説を読んで思ったことです。
重々しくなく、流れるように読める。

たぶん、名探偵コナンのような感じだからだと思いました。
主人公が事件を解決する。この構図があるからわかりやすいんじゃないかと。

ミステリー小説のほとんどは、主人公がいても、コナンのような主人公ではありません。
たぶんこの小説がコナンよりなのは、各々の医師が特殊能力持ちだからじゃないかと思います。

その要素がコミカルに感じるんじゃないかと。

お話もミステリー好きが読んでも楽しめる内容になっていると思います。
九十九の医療事故や調査する事件の黒幕は最後までわかりません。

最初から謎が出てきます。それがわかるのが最後です。
緻密なトリックが使われるようなお話ではないけれど、展開自体が楽しい小説です。

ここからはネタバレです。

泥酔により医療事故を起こしたという疑いで、職を失った若き外科医の九十九勝己。この事件の影響で再就職先も見つかりませんでした。
そんな中、恩師に紹介されたのが「神酒クリニック」。

神酒クリニックは、治療していることを知られたくない著名人がひっそりと通う、VIP専門の病院でした。

大手ゼネコンの創始者である小笠原雄一郎は末期の膵臓癌を患っており、1年ほど前から受診をしていました。そんな、雄一郎からある相談をされます。

彼には20年前に愛人がいて、妊娠もしていました。しかし、彼女は5年前に亡くなっており、息子川奈雄太も数カ月前に殺人事件の被害者になって亡くなっていたのです。
雄一郎の頼みにより、川奈雄太を殺した犯人を捜すことになったクリニックのメンバー。
そこで、九十九はこのクリニックの裏の顔を知ることになります。

捜査していくうちに川奈雄太が闇金からお金を借りていたことやヤクザとつながりがあったこと、九十九が起こしたとされる医療事故にも関わっていることがわかってきます。

そこで九十九は翼の特殊能力によって、事件当日の記憶を思い出すことに。

九十九が起こした医療事故の真相は、川奈雄太が体内に入った麻薬を取り出そうとして失敗して、勝俣病院に来たことでした。
事件の発覚を恐れた協力関係にある病院は、昏睡状態だった勝己に注射をして、別の死体を用意、それを医療事故と見せかけたのです。

その事件はその後、双子の涙という数十億の宝石をめぐる攻防戦へと発展していきます。
そして、その宝石を狙っていたのが…。

この小説は点と点が繋がって線になるような物語です。
九十九の医療事故と死が間近に迫った患者の依頼という、まったく接点のなかった出来事が繋がっていきます。
それが綺麗なので、とても読みやすかったです。

ミステリー好きも楽しめる小説だと思います。

 

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