人の立場はあっという間に変わる。
それは天国にも地獄にも…。
そんなジェットコースターのような生き方を味わえる小説です。
堀江貴文さんの「拝金」。
この小説は堀江さんが実際に体験した内容が含まれている自伝のような物語になっています。
拝金
作者
堀江 貴文(ほりえ たかふみ、1972年10月29日 – )は、日本の実業家、著作家、投資家、タレント、YouTuberである。愛称はホリエモンだが、堀江本人があだ名やペンネームなどを名乗る際にはたかぽんを自称している。sns media&consulting株式会社ファウンダー、インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダー、株式会社7gogo取締役、日本ゴルフ改革会議委員、Jリーグアドバイザー、大阪府の特別顧問(国際博覧会(万博)担当)である。元ライブドア代表取締役社長CEOである。
あらすじ
「藤田優作、君はどのくらいの金持ちになりたい?」「そうだな、金で買えないものはない、そう言えるくらいかな」「わかった。それでいこう」年収200万円のフリーター・優作はなぞのオッサン・堀井健史と握手を交わした。そこから彼の運命は大きく変わる。携帯ゲーム事業を成功させ、さらにあらゆる金融技術を駆使。瞬く間に会社は売上500億円の大手IT企業に変貌する。人はそれを「ヒルズの奇跡」と呼び、優作は一躍時代の寵児に。快進撃はさらに続くかに思われた-オッサンの無謀なミッションが下るまでは。金とは、勝者とは、絆とは?感動の青春経済小説。
見どころ
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- 小説で読む2.5次元
この小説は、堀江さんが実際に体験したことを含んだ物語です。いわばフィクションだけど、ノンフィクション。登場人物も名前は変わっていますが、誰が誰だかすぐに頭で想像できるはずです。なので、私はこれを読んで、2.5次元だと感じました。
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- お金と人の怖さ
主人公は堀井という人物に出会ったことで、一気に億万長者になります。その過程はものすごいスピードで。
しかし、大きくなればなるほど、己の利益のために利用しあう人たちが現れます。そのリアルと怖さがこの小説に詰まっています。
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- 真の目的とは
なぜ堀井は藤田に近づいたのか、どうして力を貸したのか、そこにはある思惑がありました…
感想
ここからはネタバレを含んだ感想になります。
流れるように最後まで行き着くので、とても読みやすかったです。
また、主人公の藤田が体験したことは、堀江さんが実際に体験したことを含んでいるで、その裏側が見れた気がしてとても新鮮でした。
実際はどこまで本当なのかわかりませんが、なぜ球団を買収しようとしたのか、なぜテレビ局を手に入れようとしたのか、それがわかりました。
堀江さんがどんなことをしてきたのか、知りたい方はオススメです。
軽いネタバレです。
藤田はあるゲームセンターで堀井と出会います。
そして、「藤田優作、君はどのくらいの金持ちになりたい?」
と質問されます。
当然、お金のない藤田は
「そうだな、金で買えないものはない、そう言えるくらいかな」
と答えました。
このことがきっかけで、藤田は堀井の弟子に。
お金の稼ぎ方や事業の始め方など、ビジネスについて教わっていきます。
IT分野でなら自分もビジネスが可能だと判断した藤田は、仲間と
鳩をモチーフにしたサービスを制作します。
それがヒットして会社はどんどん成長。
それによって、藤田の身の回りは大きく変わりました。
酒池肉林、お酒を飲んで、美女を抱く。
それが普通の生活になったのです。
しかし、それはあることがきっかけで崩れていきます。
突然、堀井から
「球団を買え」
そう指示がきました。
今まで信じてきた藤田は、それにしたがって球団を買うことを決断します。
球団を買うためにテレビに出たり、問題点を指摘したり、自分をアピールして有利になるような活動をしていきました。
しかし、その行動は実を結びませんでした。
ある人たちが球団を買うために、藤田を利用したからです。
堀井からことの経緯を説明された後
次は
「ラジオ局を買え」
と命令されます。
そのラジオ局は大きなグループ会社の子会社で、その株を買うことになります。
会社をかけて、挑んでいきますが、堀井がその会社を欲しがるのには、ある秘密が隠されていました。そのことを知った藤田は今度は騙されないと対抗策を施します。
やられたら、やり返す。
果たして、藤田は上手くいったのか、堀井はどうなったのか、結末は自分の目で確かめてみてください。
ここまで読んで気になった方は、ぜひ読んでみてください。
ラストはこうなったかという感じでした。
ニュースや堀江さんを知っていたら、ある程度はイメージできると思います。
結末を知っていても、なぜそうなったのか、それがわかるので、楽しめるはずです。
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