サッカーにおいて一番大切なのが点を取ることです。
そこに一番関わるポジションがフォワードになります。
フォワードはポジションによって役割や必要な能力が多種多様です。
またチーム事情や監督によっても求められる能力も違います。
自分の強みを活かし、監督の戦術を理解しなければならない大切なポジションです。
そんなフォワードについて解説していきます。
☑ 本記事の内容
- フォワードの役割
- フォワードに必要な能力
フォワードとは?そのポジションの解説
・ウイング
・セカンドトップ
ここでは上記の呼び方でやっていきます。
現代サッカーでは、フォワードにも様々な能力が求められています。
攻撃だけではなく、守備にも貢献しなればなりません。
攻撃だけが評価されるのはごく一部の選手に限られるようになりました。
要はチームが目指すゲームモデルに適応するオールマイティーな選手が活躍する時代となっています。
フォワードは点を取るだけではなく、多くの役割をこなせる万能性も求められるのです。
なので攻撃と守備で貢献できないといけません。
その貢献の仕方もポジションによって多少違うのでまずはポジションについて解説していきます。
そのフォワードには大きく3つのポジションがあります。
フォワードのポジション①:センターフォワード
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センターフォワードは文字通り、真ん中に位置するフォワードのことです。
基本的にフォワードと呼ばれる選手のほとんどがここを主戦場にしています。
ゴールに一番近いところで体を張ってゴールを奪いに行きます。
背が高かったり、体が強かったりと身体に優れた能力と決定力が高い選手がほとんどです。
フォワードのポジション②:ウイング
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ウイングはサイドを主戦場とするフォワードのことを言います。
スピード自慢の選手やドリブルが得意な選手が配置されるケースが多いポジションです。
サイドからクロスや中に入ることで、多くのチャンスやゴールを演出します。
フォワードのポジション③:セカンドトップ
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セカンドトップはセンターフォワードより1列後ろに下がったポジションのことです。
ミッドフィルダーよりも高くて、センターフォワードよりも低いところにポジションを置きます。
点を取るのはもちろん、アシストやパスなどチャンスを作ることも求められるポジションです。
テクニカルな選手や運動量の多い選手が担当することが多いポジションになります。
これが基本的なフォワードのポジションになります。
戦術によって様々な動きをするので、大まかにスタートポジションだと覚えていれば大丈夫です。
フォワードの役割について解説
・背後を狙う裏抜け
・チャンスを作る動き
・味方の上がりを待つポストプレー
・前線からの守備
そんなフォワードが求められる役割は上の5つです。
ほとんどがゴールに直結する動きになります。
なのでどのポジションでもできることが大切です。
順に説明していきます。
フォワードの役割①:奥行きをもたらす駆け引き
フォワードは前線にいるポジションなのでDFと駆け引きをしなければなりません。
それが奥行きを与えるプレーです。
ゴールエリアに近づけば近くづくほどチャンスは生まれます。
それを作り上げるのはフォワードの役目です。
前で駆け引きをすることでゴールとの距離を短くしていきます。
ボールが来ないときに下がることも大切ですが、基本的に前にいる方が良いです。
フォワードが下がるとその分、攻める距離も長くなってしまいます。
フォワードの役割②:背後を狙う裏抜け
ディフェンダーの裏を取ろうとする動きです。
ここをタイミング良く取ることができればゴールのチャンスが格段に上がります。
縦方向の動きだけではなく、斜めからの動きを取り入れることで多くのチャンスを産むことが可能です。
なのでセンターフォワードだけではなく、ウイングもこの仕事をします。
足元にもらう以外に、動きながらもらうプレーを状況に合わせて行うことでチャンスを作っていきます。
フォワードの役割③:チャンスを作る動き
フォワードはボールをもらったり、味方を活かしたりするために動き続けなければなりません。
相手の嫌がるポジションに移動することが大切です。
その動きがチャンスを作り、ゴールに繋がります。
またパスを出した後も止まっていると攻撃に厚みが生まれないので、味方が出しやすいところに動くことが大切です。
フォワードの役割④:味方の上がりを待つポストプレー
フォワードは前線で体を張る場面があります。
それがポストプレーです。
相手を背負いながらボールをもらって、味方との連携でゴールを狙うプレーのことを言います。
これによって味方の上がりを待つことが可能になります。
背が高い選手の場合は長くて高いボールでパスが来ることがほとんどです。
フォワードの役割⑤:前線からの守備
フォワードも一部を除いて守備をしなければなりません。
どこに追い込むかはチームによって違いますが、これが現在のサッカーに必要な役割です。
基本的にセンターフォワードはセンターバックへ、ウイングはサイドバックへプレッシャーをかけます。
これが成功すると後ろのポジションの選手が動きやすくなるので、試合を有利に進められます。
守備を免除されているフォワード以外はしっかりとこの役目をすることが大切です。
フォワードはポジションや人数によって役割も変化する?!
・2トップ
・3トップ
大まかな役割を説明してきましたが、これはポジションの配置や人数によって変わってきます。
それだけフォワードの配置は大切な戦時術なのです。
監督やチームによって変わってくるのでそこを楽しむのもサッカーの醍醐味と言えます。
なので、今度はポジションごとの役割を解説していきます。
フォーメーションごとのフォワードが担当する役割①:1トップ
フォワードが1人でプレーする場合、中央から動かないことがほとんどです。
中央から動いてしまうとセンターバックの前に人が居なくなってしまうので得点チャンスがなくなってしまいます。
なので、サイドや中盤のプレーは味方に任せて、中央からゴールを狙うことを意識するのが望ましいです。
役割は中央でポストプレーや裏抜けなど。
仮に外に行かないといけない場合は、誰かがフォローしなければならないので決めておく必要があります。
1トップはポストプレーが得意な人が担う役割が大きいです。
フォーメーションごとのフォワードが担当する役割②:2トップ
フォワードが2人の場合はお互いを補完試合のが理想の関係と言えます。
なのでタイプの違うフォワードが配置されることが多いです。
例えば、ポストプレーが得意な背が高い選手とテクニカルでチャンスメークができる選手の組み合わせなど。
違うタイプ同士が組むことで相手とのマッチアップで有利な状況を作ることが可能です。
そして、攻撃時はお互いの距離を活かしてワンツーなどで突破をしてゴールを奪います。
大切なのは適切な距離感とコンビネーションです。
片方がポストプレーなら片方は裏を抜けるような動きをします。
フォーメーションごとのフォワードが担当する役割③:3トップ
3トップはフォワードを3人置くフォーメーションです。
基本はウイング2人とセンターフォワード1人になります。
センターフォワードは1トップとやることはほとんど変わりません。
ウイングの2人は斜めの動きや外に張ってタメを作ることでチャンスを演出します。
センターバックとサイドバックにそれぞれプレッシャーをかけられるのでバランスが良いフォーメーションです。
またセンターフォワードが下がる0トップというフォーメーションもあります。
センターフォワードがミッドフィルダーのように振る舞う戦術です。
これは中盤まで降りることで数的有利をつくり出す戦術になります。
ポジションの人数によって役割に違いが出ます。
今度はその役割をこなすためにはどんな能力が必要かを説明していきます。
フォワードに必要な能力
・メンタリティ
・体幹
・テクニック
・スピード
・背の高さ
これがフォワードに必要な能力です。
ゴールを奪う能力が求められます。
自分は何が得意なのかを知って、生かしていくのが一番の方法です。
順に解説していきますね。
フォワードに必要な能力①:得点感覚
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フォワードに一番必要なのが得点感覚です。
フォワードはとにかくゴールを奪わなければなりません。
得点感覚とはゴールを奪うために感覚のことです。
ゴールが奪えそうな場所を見つけて、正しいタイミングでそこに入ることが求められます。
これは天賦の才と言っている人たちもいます。
蹴り方や技術は教えられるが、タイミングは教えられないらしいです。
もし練習をするなら様々位置でゴールを奪えるようにひたすら練習するしかありません。
そして自分の感覚を信じましょう。
これがある選手はフォワードとして活躍ができます。
フォワードに必要な能力②:メンタリティ
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フォワードに必要なのはメンタリティです。
フォワードはチームメイトが作ったチャンスをものにしなければなりません。
ゴールに直接関与するポジションなので、プレッシャーはかなり強いです。
そういった意味では他のポジションよりも特殊といえます。
チームメイトが準備したチャンスを仕上げるので、外しても耐えられるメンタルが必須です。
またPKを蹴るときにキッカーになることも多いので、緊迫した場面でも乗り越えられるメンタリティが必要になります。
さまざまな状況を耐えられる鋼の精神を身に着けていきましょう。
本や動画をみて学んでいくのが良いです。これはサッカーの技術よりも心理学の勉強になるかと思います。
フォワードに必要な能力③:体幹
フォワードは屈強なディフェンスと対峙しなければなりません。
そのため、ある程度の体の強さが必要です。
誰にも負けないフィジカルがあることは、前線のせめぎ合いで勝てる確率が高くなります。
でも、大切なのは当たり負けしてもブレない体幹です。
そうすることでぶつけられてもボールを保持してゴールに近づくことができます。
なので小柄だからと諦めるのは早いです。
体幹を鍛えれば十分に渡り合えます。
本や動画を観たり、トレーナーをつけて磨いていくのが一番です。
フォワードに必要な能力④:テクニック
フォワードにもテクニックは必要です。
でも、華麗な足技やド派手なフェイントはいりません。
必要なのはプレッシャーを受けた状態でも正確にボールをコントロールできる技術です。
どんなパスや体勢でも思ったところにボールを置けることが大切になります。
そうしなければボールを失ってしまい、相手に取られてしまうからです。
なので、どんなボールも止められるトラップをできるとフォワードは有利に立てます。
これができれば多くのチャンスを作ることが可能です。
ドリブルやボールコントロールを学ぶなら実戦や動画から学ぶのが良いと思います。
自分が良かったものを貼っておくので気になる方はどうぞ。
ドリブルが上達する!おすすめのサッカーDVDランキングTOP5を紹介?!
フォワードに必要な能力⑤:スピード
スピードは必ずしも必要ではないですが、あるに越したことはありません。
スピードがあれば相手を置き去りにするドリブルや一瞬の判断で相手の虚を衝く飛び出しができます。
前者は才能的なところが大きいですが、後者は技術や経験でカバーすることも可能です。
中距離を速く走るスピードは生まれ持った運動能力が物を言います。もちろんドリブルの技術も必要です。
なのでどうにもならないところはあります。
でも、後者の一瞬の判断での抜け出しはほぼ技術と経験です。
相手と味方を観察して、適切なタイミングで飛び出す。
これは動画を観たり、試合で試したりしながら身に付けられます。
なのでスピードがないなら後者をマスターできるようにすると良いです。
フォワードに必要な能力⑥:背の高さ
これもあるに越したことはないものです
背が高ければポストプレーやコーナーキックのターゲットになれます。
守備のときも味方を助けることができます。
でもこれもどうすることもできない部分もあるはずです。
なのであまり気にしなくて良いと思います。
それに現在のサッカーでは背の高さはあまり求められていません。
トレンド的な戦術はショートパスを繋いで崩すのが主力だからです。
背が高くて足元も上手い選手が理想ですが、そういう選手はあまりいません。
なので背の高さはあれば良いという程度で大丈夫です。
自分の長所を生かして活躍できるフォワードになろう
フォワードについて解説してきました。
フォワードの役目は以下です。
・背後を狙う裏抜け
・チャンスを作る動き
・味方の上がりを待つポストプレー
・前線からの守備
常に攻撃のことを考えて相手と駆け引きをし、裏を抜けるようにする。そのために動き回り、ときに体を張って味方の上がりを待つ。
ボールが相手に渡ったら空かさず相手にプレッシャーをかけに行く。
前線でボールを待つのではなく様々な役割があります。
それを遂行するためには以下の能力があると良いです。
・メンタリティ
・体幹
・テクニック
・スピード
・背の高さ
ゴールを奪う得点感覚を持ち、どんなときでも決められると思い込むメンタリティを維持する。
まさに心技体が必要なポジションと言えます。
これがフォワードに求められる能力です。
スピードや背の高さ、得点感覚など才能と言える部分はありますが、練習で磨ける部分もたくさんあります。
そんなポジションには多くのスターがいるので動画を観て勉強すると良いと思います。
もしサッカーを観るならDAZN とスカパー!などがあります。
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ぜひ参考にしてみて下さい。
ということでフォワードの役割と必要な能力でした。
他のポジションは以下から見れます。
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